Gentoo Linuxのx86_64版をインストールした話

11/23の記事にも書いたように新しいPCにGentoo Linuxをインストールしました。
今回はKDE使用で、グラフィカルログイン(kdm)としました。

環境

マシン環境は以下の通り。

オンボードGbEを認識しない

Gentoo Linux 2008.0 AMD64のインストールCDで起動後、最初に直面する問題がネットワークにつながらないというものです。これからネットワークインストールをしようとしているにもかかわらず。
今回使用したP5Q SEにはAtheros L1E Gigabit LAN Controllerがオンボードで搭載されています。lspciでは次のように表示されます。

02:00.0 Ethernet controller: Attansic Technology Corp. Device 1026 (rev b0)

ちょっと調べた結果、atl1eというモジュールで認識することがわかりましたがこれはインストールCDの中にはありません。ドライバ自体はhttp://partner.atheros.com/Drivers.aspxで配布されている"AR81Family Linux Driver"が該当します。

ただ、コンパイルやらなにやら面倒そうだったので、今回は手持ちの保守パーツの中にあった3C905TXCを差して利用しました。インストール後に上記ドライバをインストールし今はatl1eで動いています。

skimが入らない

日本語入力にはATOKX3を利用するつもりでいましたが、まだ用意できていなかったので暫定的にscim+anthyを利用することにしました。
ところがここでコンパイルエラーが発生。
具体的には、app-i18n/skim-scim-anthy-1.2.4とapp-i18n/skim-1.4.5が入らないという現象。
結局、http://bugs.gentoo.org/show_bug.cgi?id=238967と、http://bugs.gentoo.org/show_bug.cgi?id=220179を参考にして何とか突破しました。

XMODIFIERSなどの設定

portageのメッセージやらドキュメントには".xinitrcに書け"となっていますが、kdm経由の場合は参照されないようです。こういう場合は.xprofileに書くのが正解の模様。

システムグローバルなlocaleの設定

ドキュメントなどでは/etc/env.d/02localeに書くことになっていますが、デフォルトではこのファイルは存在しないようです。勝手に作って書いておけばよいようです。

64bit版のflashプラグイン

最近出たばかりの64-bit Adobe Flash Player 10 for Linuxのアルファ版を導入してみました。
ダウンロードしたファイルを展開すると、"libflashplayer.so"が出てくるので/usr/lib64/mozilla-firefox/plugins/以下に置きます。
ところがflashのページを表示するとfirefoxが落ちるという症状に見舞われました。なんか依存関係足りないのかなとhttp://gentoo-portage.com/net-www/netscape-flashを参考に調べてみたところ、curlが足りなかった模様。"emerge curl"したらさくっと動きました。