「年々CDの音でかくなってね?」ってのを確かめてみた

CDの音が昔に比べ大きくなっているとは感じていましたが、実際にどのくらい大きくなっているのか確かめてみました。

方法

Replay Gainの補正値を指標としました。
Replay Gainとは曲(CD)毎の音量のばらつきを補正する仕組みの一つです。事前に曲を解析し、基準となる音量に対してどのくらい補正すればいいかをメタデータ(要はタグ情報)として記録しておき、対応するプレーヤで再生するとき音量を補正します。
詳しいことはググってください。
google:Replay Gain

このReplayGainのメタ情報には基準となる音量に対する補正値が記録されています。
つまり、この値を見ればその曲(CD)が基準音量に対してどのくらい大きい(または小さい)か分かります。
もし、年々CDの音がでかくなっているとすれば、この値がだんだん大きくなっているはずです。

確かめてみた

Replay Gainの"Album Gain"の値で確認してみました。
データはCDからリッピングした可逆圧縮(FLAC or wavpack)データを使用しました。
Replay Gainのscanにはfoobar2000 v0.9.6.9を使用しました。

発売年 アーティスト タイトル Album Gain値(db)
2001 堀江由衣 黒猫と月気球をめぐる冒険 -6.20
2003 堀江由衣 ほっ? -8.52
2003 堀江由衣 sky -7.43
2004 堀江由衣 楽園 -8.99
2008 堀江由衣 Darling -10.20

「ほっ?*1」以外は見事なまでに増加傾向です。
「黒猫」と「Darling」では4dbも違うのですね。


調子に乗ってもう少し調べてみました。

発売年 アーティスト タイトル Album Gain値(db)
2001 田村ゆかり 天使は瞳の中に -5.23
2002 田村ゆかり 花降り月夜と恋曜日。 -6.33
2003 田村ゆかり 蒼空に揺れる蜜月の小舟。 -7.78

ちょっとデータが少ない(&古い)ですが、こちらも見事に増えています。

ただし、アーティストが異なると一概には比較できないようです。

発売年 アーティスト タイトル Album Gain値(db)
2004 水樹奈々 ALIVE&KICKING -11.27

流石です(苦笑)

というわけで

最新のデータが不足しているので、最新状況は不明ですが、
すくなくとも、今のCDに比べて昔のCDは音が小さめとは言えそうです。
聞くときには音量に注意しましょう。

あと、Replay Gain便利ですよ。

*1:ベストアルバム